凄いゾ!畳!!

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凄いゾ!畳!! ~畳の良さや機能性をご紹介~

畳の様々な機能性

畳には次のような効能があります。

リラックス効果 吸放出性 有害ガス・有害物質の吸着性 集中力の持続効果 弾力性 吸音性 抗菌作用 ページの先頭へ

リラックス効果

畳の善さって何だろう?って考えたときに、やはり一番に挙げられるのが、色、足元、香りから得られるリラックス効果ではないでしょうか。

畳の黄緑色は安心感を与える色といわれています。
靴を脱ぐことによるリラクッス効果もあります。
畳の香り成分もリラックス作用をもたらすことがわかっています。

色 足元 香り
フィトンチッド (芳香成分の約20%)
森林欲をすると気持ちがいいですよね。
森や木の匂いがフィトンです。
ジヒドロアクチニジオリド (芳香成分の約10%)
他の芳香成分を保善する働きがあります。
α―シべロン (芳香成分の約6%)
抗アレルギー作用、鎮静作用があります。
バニリン (芳香成分の約6%)
精神の安定、リラックス効果があります。
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吸放出性

い草には暑い時には水分を吸い、寒い時には水分を放出する働きがあります。
(畳1枚に500ml、綿の約3倍)
そのため、和室は洋室よりも雨天の時湿度が上がりません。
また、夏涼しく、冬は暖かさをあさえてくれるので『畳は天然のエアコン』といわれています。
和室・洋室の温度変化
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有害ガス・有害物質の吸着性

い草の断面は、スポンジのように小さな穴がいっぱいあいている構造(ハニカム構造)をとっています。
このスポンジ構造はモノを吸着する能力に優れており、い草は何でもモノをくっつける働きを持っています。
有害ガス・有害物質の吸着性
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い草に抗菌作用が認められたもの

い草に抗菌作用が認められたもの
1) サルモネラ菌(食中毒細菌)
3) 腸管出血性大腸菌O157(食中毒細菌)
5) 腸管出血性大腸菌O111(食中毒細菌)
7) ミクロコツカス菌(腐敗細菌)
 
2) 黄色ブドウ球菌(食中毒細菌)
4) 腸管出血性大腸菌O26(食中毒細菌)
6) パチルス菌(腐敗細菌)
い草の水虫菌に対する抗菌作用
日本人の5人に1人は水虫患者(3人に1人は水虫経験者)です。

畳はフローリングに比べて、水虫などの微生物が感染しにくい素材であるともいえます。

イグサを5%加えたもの 水虫菌の繁殖が抑えられている

い草は足の臭いを抑える!!
足の臭いの原因
1) 汗腺・皮脂線から発するアンモニア
 イグサのスポンジ構造により吸着作用あり!
2) 足に付着している微生物群の増殖で発生する腐敗臭
 抗菌作用あり!
い草は足の臭いを抑える!!
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集中力の持続効果

中学生・小学生に畳の教室と一般の教室と分かれて試験をうけてもらいました。

試験結果
有効解答数:中学1年生・小学5年生260名(男157名、女103名)
畳の教室で解いたグループ 一般の教室で解いたグループ
解答数 : 145.7問 解答数 : 129.0問
正解率 : 90.4% 正解率 : 88.5%

畳の教室で解答するほうが、解答数が約14.4%増加しました。

また、次のようなアンケートに答えてもらいました。

アンケート結果
有効解答数:281名
普段、あなたはどのような部屋で勉強してますか?
畳部屋 42名 (14.9%)
畳のない部屋 239名 (85.1%)
熊本県八代市(主な国産い草の生産地)における調査結果 (77名)
畳部屋 41名 (53.2%)
畳のない部屋 36名 (46.8%)

有効解答数:239名

畳教室と一般教室で過ごして、感じた疲れを5段階評価してください。
  一般教室 畳教室
小学生 中学生 合計 小学生 中学生 合計
5:疲れなかった 7 15 22 17 16 33
4:あまり疲れなかった 4 45 49 31 61 92
3:普通 13 51 64 18 49 67
2:まあまあ疲れた 38 32 70 7 16 23
1:大変疲れた 22 12 34 11 13 24
  一般教室平均評価 畳教室平均評価
2.64 3.19
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北九州市立大学 森田洋先生のご紹介

このページで紹介させていただいている内容は、イグサ研究の第一人者で  北九州市立大学 国際環境工学部 森田洋准教授 の研究内容の一部です。
著書「いぐさのすべて(新芽出版)」を参考に掲載させていただいています。
写真も森田先生から提供いただいています。

森田洋

森田 洋 (もりた ひろし) 氏 プロフィール

1970年9月20日名古屋市生まれ,奈良育ち。1999年九州大学大学院農学研究科博士課程修了,博士(農学)の学位を取得。その後,八代工業高等専門学校生物工学科助手(1999年~),北九州市立大学国際環境工学部講師(2001年~)を経て,2006年4月より北九州市立大学准教授。室内環境学会評議員、全国い産業連携協議会連携システム推進委員会委員などを務める。イグサの研究に関しては,おはよう日本(NHK),はなまるマーケット(TBS),世界ふしぎ発見(TBS),夢21,日経ヘルスなど,様々なマスコミから300件以上の取材を受けている。2006年8月1日に敷物新聞社特別功労賞を受賞。

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